〜相談業務に大事な力〜
他職種が集まった研修で事例検討のグループワークをしました。
医療職や介護職やメディカルソーシャルワーカー等様々な方で行う事例検討は答えはないもののも事例のAさんの気持ちを想像しながら自分たちがどんな支援ができるか、また医者からの告知にAさんだったらどう思うかなどなど・・をディスカッションしました。
婚歴なし子供もなしの高齢女性ががんを患って入院治療をしている事例でしたが、もし自分が男性でも結婚していても事例のAさんとは違う環境で育っても、支援する側の人間は相手の心情を想像することがとても大事なのだと再確認した研修でした。
事例検討の前にACP(アドバンス・ケア・プランニング)=将来の変化に備え、将来の医療及びケアについて、本人を主体にその家族や近しい人、医療・ケアチームが、繰り返し話合いを行い、本人による意思決定を支援する取り組みのこと。について学んだのですが、医療スタッフは病気の見立てができる強みがあり、入院治療が終わって在宅に戻って、どんなケアが可能か、Aさんだったらどんなケアを受けたいのか、介護スタッフと一緒に支援するにはどんな風に連携すれば良いかをケンケンガクガクしてきました。
Aさんの気持ちを100%わからないのは当然ですが、相手の気持ちを汲み取ろうと思っていることは伝わって欲しいなあなんて思いながら。
だって、いくら訪問看護師でもケアマネでも誰にでも何でも話してくれる人ばかりではないですのでね。
またAさんだけでなく、自分自身でもどんなケアを受けたいか考えられなかったり、考えたくなかったり、決めたくなかったり、決められなかったりする人も多いと思います。
揺れる気持ちに寄り添いながら医療と介護でチームになって在宅生活を支えていけるように連携していきたいと思います。