〜頚椎損傷疑いと廃用症候群〜
86歳の父。2月に自転車で転んでからあっという間に歩けなくなり、地元の整形外科に相談にいき、紹介状を持って総合病院で検査をうけ原因はわからなかったけれどCD ROMを持ち帰り、また整形外科に行き介護保険申請をしたいと相談したら、原因がわからなかったので書けないと言われ、また別の総合病院の紹介状を書きますと言われ、やっと先日行ってきました。
結果、頚椎損傷ということではないけれど何かしらのきっかけで活動量は減り、あっという間に動けなくなる高齢者は多くいらっしゃいますと言われました。そう廃用症候群との診断。
もう廃用症候群でもなんでもいいから誰か介護保険申請の主治医意見書を書いてほしいとお願いしましたが・・、今回の医師も例えば救急車で運ばれてきて入院治療しながらリハビリしてということなら介護保険申請の意見書も書きますが、〇〇さんの場合は書けませんと断られました。しかし生活が困らないよう今後の道筋は立てますと言ってくださり、メディカルソーシャルワーカーさんに介護保険申請の相談にのってくれたりリハビリができる病院を探してもらうよう手配するよう指示を出してくれました。
診察後同病院のソーシャルワーカーさんと面談しリハビリができる病院(整形外科)を紹介してもらい、早速紹介状を持って整形外科を受診。介護保険申請の意見書記載の了承をもらえ、ホッと一息となりました。
紹介状を書いてくれた総合病院の医師はかかりつけ医を持っていないことに対しても一言言いたそうでしたが、父は10年前に脳梗塞を起こしそれから2ヶ月に一回は総合病院の脳外科を受診し定期的に検診もしていたのです。もちろんこの脳外科医にも定期受診した際、介護保険申請について相談しましたが、その脳外科医からも脳の疾患で状態が悪くなった訳ではないので書けませんと言われています。
今回、総合病院の医師も整形外科医も自転車で転倒したことにより歩けなくなった訳ではないとの見立てもあったと思うのですが転倒前の生活について、ものすごく聞かれました。
元々運動もしておらず膝が痛いと歩かなかった父。自転車で転ぶ前から筋力も体力も落ちていたということなのでしょう。
高齢になったら信頼できる「かかりつけ医」を持つことが人生100年時代を生き抜いていくための秘訣なんだとわかってはいたつもりでしたが、つくづく身に沁みました。
父はずっと薬をちゃんともらいに行ってちゃんと飲んでいると言っていました。でも薬さえもらえれば良いという態度だったのかもしれません。
まだ介護保険申請するのは早いと思われる親御さんがいる方でも、まだかかりつけ医がいない場合は、1年に1回届く無料健診(75歳以上は長寿検診)などを活用して、「かかりつけ医」を見つけておくことを心よりおすすめしたいと思います。