〜上野千鶴子さんの本〜
2015年に書かれた本で発売元は朝日新聞出版。娘が「こういうの好きでしょ?」と言って古本屋で買ってきてくれました。
上野千鶴子さんはちょうど先日、米タイム誌が2024年の「世界で最も影響力のある100人」の中に入っているお一人。ナイス娘!
大学生の頃、ゼミで上野千鶴子さんの本をみんなで勉強して以来、ずっと注目している社会学者さん。朝日新聞の「悩みのるつぼ」でも読者の相談にズバッと答えてくれる頼もしいお方です。
約10年前の本ではありますが、上野さんの書いている内容は今でも十分うなづけるものがあります。上野さんの本を読むと人と人のつながりの大切さ・・というか人間は人とつながらないと生きていけない生き物だということをしみじみ考えさせられます。
「人のお世話になりたくない」「家族には迷惑をかけたくない」という方は多くいらっしゃいます。でも人の世話にならないで死ぬことは難しい・・。
この本には「他人にゆだねる力」も必要なのだと書いてあります。誰かに迷惑はかかるのです。でも迷惑の量を減らすことはできますね。誰に何をして欲しいのか。家族に迷惑をかけたくなければ、どんな機関にお世話になりたいのか・・
上野さんは「在宅ひとり死」は孤独死とは違うと書いています。
病院で死にたいと思っていても難しい世の中です。
子供がいたとしても、これからの超高齢化社会を迎える私たち50代は、今の高齢者から学ぶべきことを学びながら、自分の老後について少しづつ考えておかないとです。
上野千鶴子さんは現在中国で大ブームだそうですね。これからも応援しています!