〜不機嫌ハラスメント〜
65歳以上の方の総合相談窓口で働いていますが、時折利用者さんから言いがかりをつけられたり、利用者さん自身の不安感から負の感情をぶつけられたりします。
私たちは利用者さんだから・・高齢者だから・・と傾聴に努め、利用者さんが必要としている機関や事業につなぎます。
最後は安心して帰られる利用者さんもいらっしゃいますが、負の感情をぶつけられると私たちも精神的に疲れてしまうことがあります。
2025年11月16日の朝日新聞「不機嫌ハラスメント職場編」の記事の中に海外の研究で、仕事の相手や利用者からハラスメント被害に遭いやすい職場は、従業員の間でのハラスメントが起こりやすくなるという結果が出ていることが書かれていました。
わくい・みわこさん曰く、人間は誰しもイライラをぶつけられると無自覚に、自分より弱い立場の人にイライラをぶつけてしまうこと。
又、加害者になりやすいタイプは、コミュニケーション能力が低い人、自信や周囲の感情を適切に捉えうまく扱う能力が低い人、自身の怒りをコントロールする能力が低い人・・等が多いとのことです。
確かに相談援助業務の窓口で働いていると、同僚の中でも感情を自分自身でコントロールできる人って精神的に強いなと思います。
しかし、人間の無自覚さを前提に誰しも加害者になる可能性があると考えると「働きやすい職場を作るにはどうしたら良いか」を定期的にみんなで考えることが職場内ハラスメントの予防策になるのではないか・・と思いました。
福祉・介護業界は離職率が高い業界と言われていますが「人間関係を理由に離職する職員」を少しでも減らし、楽しく仕事ができればいいなあ〜と常々思っている次第です。

