〜金曜日の介護情報〜
よく徘徊なんて言葉で表現されますが、道に迷う理由はさまざまです。
冬になって暗くなるのが、早くなると、いつもと同じ道を通っていても、暗さによって風景がいつもと違って見えてしまうことがあります。私たちも暗い道は不安になりますよね。
また、新しい場所を調べていくことは苦手です。行動範囲内だと思っていても建物が新しくなっていたり、前あった店がなくなっていたりするとわからない場合があります。
本人にとっては見たことないもない風景の中、人にどう道を聞いてもいいかわからなかったり、地図を持っていても今の場所がわからない場合もあります。
認知症が進行してくると、家にいても「ここは自分の家ではない。」「家に帰る」と言い出す場合があります。認知症になったら全員か全員家がわからなくなるわけではありません。
私の知っている方で、自分の意志ではなく自宅を退去しなければならなかった方がいます。何十年も前で、もうその家はないし、その家があった場所も公道になってしまったので、ご本人さんからするとここら辺、あっちの方という言い方になってしまいますが、こ本人さんは昔の家に帰りたいのです。
家に帰ると言わなくても、とにかく歩き続け、どこかを探しに出かける方もいます。理由を伺うと、どこどこに行きたかったと言います。どうしてそこに?と思う場合もありますが、ご本人さんには理由があるのですね。
でも、信号無視をしてしまったりご本人さんも危険にあってしまうと思うと心配です。迎えに行かなければならないご家族さんも大変です。
医療従事者や介護スタッフに相談しながら、みんなで対応策を考えていけると良いと思います。