人生100年時代の50up世代へ
子育て

私が怒られているみたいで‥

〜声かけの技術〜

昔、青山にある「こども城」に遊びに行った時のこと。

書いてはいけないところに落書きをしてしまったこどもに、めちゃくちゃ怒ってるお母さんがいました。

その子は落書きをしてはいけないところということもわからないし、ましてやお母さんが何を怒っているのかわからない様子。

多分何か特性を持っていたのかもしれません。

何を言われてもお母さんを無視して遊んでいます。

あまりにヒステリックに怒るお母さん。私も含め、周りのお母さんたちはどうしていいかわからず、その場が凍りついてしまいました。

周りの視線などお構いなしに、そのお母さんは何でわからないの?なんで何もいう事を聞かないの?何でバカなの?なんで?なんで?と泣き叫ぶように子供に怒っています。

この状況を何とかしなければ‥と思っていましたが、声のかけ方を間違えたら、もっと怒りそうです。

そこに年配のスタッフさんがすっと来て、「なんだか私が怒られているようで、私が悲しくなっちゃうわ。」とお母さんの背中をさすりながら声をかけてくれました。

そのお母さんの涙は止まらなくなってしまいましたが、凍りついたその場の雰囲気もすうっと溶けていきました。

さすがでした。

私もそんなふうに声をかけられる人になりたいと思いました。

ABOUT ME
ゆきコスモス
52歳女性 東京在住 夫、娘、息子の4人家族 大学を卒業後、営業職から福祉職へ転向。現在高齢者の総合相談窓口で勤務。 趣味:読書、木彫、落語鑑賞 やっていたスポーツ:水泳、バスケ、スキー、スキューバダイビング