〜新潮新書2019〜
もう5年以上前に大ブームを起こした本「ケーキを切れない非行少年たち」。
読んでいなかったので手に取って目次をパラパラ見てみると
『第2章「僕はやさしい人間です」と答える殺人少年』と題したタイトルが目に飛び込んできました。
なぜそう思うのか・・
興味が湧き読んでみました。
目から鱗とはこのこと。こんなにも多くの非行少年が世の中から気づかれていないなんて‥。
子育ては褒めることが大事だと常々思っていましたし、人が成長する際、自己肯定感が低いことが問題なのだと思っていました。
なのしかし自己肯定感が低いことが問題なのではなく、自己評価と実際の自分自身が乖離していることが問題なのだとわかりました。
又、一番衝撃的だったことは非行少年の「認知の歪み方」が自分の想像をはるかに超えていたことです。
現在高齢者の相談窓口の仕事をしていますが、家族も生きづらさをかかえている場合が多くあります。
子供が高齢の親を虐待してしまうケース。経済的に自立できず高齢の親の年金で生活している成人の子供・・・障害があると誰にも気づかれずに高齢者になってしまった高齢者・・。
等など、日々の支援が本当にこれで良いのかと考えさせられる本でした。
この本は教育に関わる人、特に小学校の教員向けに書かれた本だと思いますが、それ以外の方にも新しい発見と衝撃があるオススメの本です。
世の中では、通常では考えられない事件が起こり、記者達はなぜ事件を起こしてしまったのかを探ろうとします。
しかし、これ以上無惨な犯罪事件が起こらない社会を作るにはどんな教育が必要なのか、どんな支援や対応が必要なのか・・誰もおしえてくれませんでした。
もし近しい人にグレーソーンの方がいらっしゃったり、通常では理解し難い人と一緒に働いている人がいたら、是非読んでほしい思います。
字ばかりの本ではありますが、とても読みやすい内容です。
オススメです。