〜介護保険を利用する発想もない〜
自転車で転んでからあれよあれよと動けなくなる父。
近所の整形外科から紹介状をもらい今度総合病院を受診する予定だが、まあ家の中もまともに歩けない。
膝が痛いから歩かなかったと言えど両肩の動きも悪いし、利き手の右腕は全然上がらない。握力も弱くなってしまい上下肢動きが悪いとホント動けない。
階段も浴室も段差があるところは手すりもついているのだが、手で持っても体を引き寄せられなかったり、届かなかったりする。
トイレも浴室も脱衣所もとにかく椅子を置き、椅子に手をついて座るを繰り返しながら移動。
しかし立ち座りも手を貸さないと立ち上がれない。
母との二人暮らしだが母もこま遣いの様に使われることにうんざりで「もう勘弁してくれ」と怒っている。放っておけば良いと言っても一緒にいるのに放っておくのもとこれまた辛いらしい。
父は「大丈夫」しか言わないし「前の様に動ければ出来るんだ」と当たり前の事を言うため「うん、前の様に動ければ出来るんだろうけど、何もしなければ前の様には戻らないし、痛みが取れても元に戻るまで時間がかかるだろうね。」と当たり前のことを教えてあげた。
元々、運動もしないし散歩もしない、医者だって行かない父。
勿論、施設に入るのもデイサービスに行くのも嫌という。
自営業をやっていた一国の主は頑固で一徹でござんすな。
昨晩ベットから立ち上がれなくて転落したそう。しょうがないから薬局で尿瓶を買ってプレゼント。
今度総合病院の受診に付き添う兄に介護保険保険の主治医意見書書いて貰えるか聞いてみてと言ってみたが、初診で聞いていいのかとか、なんて聞くんだとこれまた説明が必要で、最終的にはお医者さんにこれ見せてとメモを渡した。
どうせデイサービスに行かないだろうという兄の気持ちもわかるが、
何かしらの認定がつけば住宅改修やシャワーチェアの購入でも助成が出るんだよと伝え、とりあえず医者が書けないというならそれでいいよと伝えておいた。
福祉職をしていても自分の親を説得し介護保険申請をするのは難しいなあ。