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ライフスタイル

いきなり老いじたく

〜施設入所準備〜

認知症の妻を1人で介護していたTさん。子供はおらず親戚にも頼る気はありませんでした。

いずれ夫婦で施設入所するつもりでいましたが、なかなか希望にあう夫婦部屋が見つからず、Tさんが介護していました。手を添えればトイレにもいけましたし、服も自分で着替えられましたので、Tさんは自分が介護するから大丈夫といい訪問診療のみ利用していました。

そんな矢先、妻が倒れ救急搬送した病院でそのまま入院となりました。

認知症は悪化し夫婦2人での在宅生活は難しいとの判断になりました。そして夫婦で施設入所することにしたのです。

夫婦部屋ではなかったものの1人部屋が隣同士で空いた施設を探しもらい、まず妻から入所してもらうことになりました。

妻の施設入所準備を一人でするTさん。入院中の妻に相談することもできず、何を持っていったら良いのか途方に暮れています。箪笥の中はTさんの服は少ししかなく、ほとんどが妻の服でした。もうストッキングやブラジャーをつけることも難しい状態ですが、勝手に捨てることもできないと悩んでいました。

Tさん夫婦には子供がいないため、施設入所する際、身元保証をたてる必要がありました。妻や自分自身に何かあったらどうしてほしいか。身元保証会社と話し合いを行いました。

実家の墓に入りたくない。海に流してほしいというTさん。

他にも色々なことを決めなければならず、また荷物を整理しなければならず、Tさんはもうぐったりです。

男性の平均年齢をとうにすぎているTさんにとって妻や自分自身の施設入所準備は本当に大変です。事前に準備しておけば良いと思う方もいるかもしれませんが、なかなか難しいものです。

でもできれば・・自分の身の回りのことは自分で整理しておくことが一番良いですね。家族でも判断できないことはたくさんあり、そして判断に苦しむのですね。。

個人的には、昔の思いがつまった大切な写真は施設にも是非持参いただきたいと思っています。

ABOUT ME
ゆきコスモス
52歳女性 東京在住 夫、娘、息子の4人家族 大学を卒業後、営業職から福祉職へ転向。現在高齢者の総合相談窓口で勤務。 趣味:読書、木彫、落語鑑賞 やっていたスポーツ:水泳、バスケ、スキー、スキューバダイビング