〜福祉業界では〜
リスキングという言葉をよく聞くようになりました。リスキングとは「新しい仕事や職務に移行するためのスキル習得」のことですが、今までは勤務外の時間で習得するイメージがありましたが、近年は「企業が従業員に対して身につけてほしいスキルを身につけてもらう」という企業主導なものの意味合いが強くなってきたように思います。
ビジネスマンとしては、50代でも世の中のDX化(デジタルトランスフォーメーション=デジタルによる変革)について行かなければなりません。会社が何もしてくれない、きちんとスキルとして教えてもらえないとも思う方も多いと思いますが、もしリスキングの時間とお金をくれたらちゃんとスキルを習得できるでしょうか。さらに会社からはフィードバック(業務スピードのUPや後輩への指導等)も求められると思います。
福祉業界でもデジタル化は進められてきていますが、日々目の前の仕事に忙殺され、業務や意識を変革することがなかなか難しいと思います。そもそも人手不足な業界だからデジタル化についていけなくても首を切られることはないと開き直っている同業種の方がいたら、ちょっと悲しいですけれども。
確かに50代でDX化のリスキングをし最先端を行けと言われるのは、厳しいかもしれません。しかしどんな会社でも中堅どころの仕事や役割があると思います。
年齢によりリスキングをする方なのか仕掛ける方なのか立場が変わってくるかもしれませんが、50代ぐらいですと上司からも後輩からも意見が聞けるいい頃合いの年頃なのではないでしょうか。
福祉業界自体に若い社員が少ないので、自分より若い社員の意見を聞くこと自体難しいかもしれませんが、若い人の意見や考えに耳を傾けることが、私たち50代のリスキングのスタートなのかもしれません。