〜神棚から豆が降る〜
私の実家は自営業。祖父が立ち上げた家業であり、そんな祖父はとても縁起を担ぐ人でした。
豆まきなどは超真剣。お店の外に向かって「鬼は〜外!」と豆を叩きつけ。自宅内神棚に向かって「福は〜内!」と・・勿体無いぐらい大量の豆を神棚に向かって放るのです。
子供心に店の外を人が通りがかったら大変なことになるのではないかとハラハラするぐらい殺気をまとって豆まきをする祖父。
そんな祖父に私は圧倒されるばかりでしたが、私たち家族を守るために必死なんだとも思えました。
毎年の恒例行事であり、一家の大黒柱である祖父を誰も止められません。
私はあえて神棚の下に立ち、神棚から滝のようにバラバラバラっと落ちてくる豆で滝修行をしたものです。
節分の日の懐かしい家族の思い出。頑固な祖父だったなあ〜。